作り置きおかずを作るコツ!おすすめの保存方法を紹介

「作り置きおかずに興味はあるけど、なかなか時間が取れない」「料理上手じゃないと、作り置きおかずは難しそう」毎日家事や育児、仕事に忙しくしているママの中には、そのように感じる方も多いかもしれません。

しかし作り置きおかずはポイントさえ押さえれば、誰でも気軽に日常に取り入れることができます。

今回は作り置きおかずを作る基本的な流れや、作り置きおかずに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。毎日の食事作りを効率化させるために、ぜひ参考にしてくださいね。

 

作り置きおかずを作る流れ

朝食のイメージ”

まずは作り置きおかずを効率的に作るための、基本の4ステップについて紹介します。

1.作り置きおかずをいつ作るか決める

作り置きおかずは作るタイミングを事前に決めておくことで、計画的に調理時間を確保しやすくなります。例えば以下のように考えてみると良いでしょう。

  • 週に何日作るかを決める(例:週1日、週2日)
  • 作る曜日を固定する(例:週1日であれば日曜日)
  • どれくらいの時間で作るか決める(例:2時間以内)

この時のポイントは、無理のないスケジュールを組むことです。調理時間を無理に捻出しようとすると徐々に精神的な負荷が大きくなり、作り置きおかずを継続することが難しくなってしまいます。作るタイミングは週によって変動しても問題ないので、臨機応変に計画を立てましょう。

2.作り置きおかずを何品作るか決める

スケジュールを決めたら、次は作り置きおかずを何品作るのか考えましょう。無計画に調理に取りかかると、作りすぎたり足りなかったりと作り置きおかず本来の利便性を実感しにくくなってしまいます。

必要な品数は自身の普段の食生活と照らし合わせると把握しやすくなります。具体的なイメージを持つために以下のケースを例に考えてみましょう。

【朝食】スーパーの購入品や前日の残り物を食べることが多い
【昼食】毎日外食や社員食堂で済ませる
【夕食】週2日は残業や飲み会により外食を利用

この場合、朝食・昼食におかずを用意する必要はないので夕食5日分に使うおかずを用意すれば良いことが分かります。

「一食に最低でも2品は作り置きおかずを利用したい」と考えるのであれば、1週間に必要な作り置きおかずは10品分(2品×5日分)と必要な品数が決まります。

3.冷蔵庫に残っている食材や加工品を確認する

調理に取りかかる前に自宅にどのような食材があるかを確認しましょう。食材のストック状況を明確にしておくと具体的なメニューを決めやすくなる他、不必要な食材を購入せずに済み、節約にもつながります。

食材のストック確認は以下のポイントに沿って行うと楽ですよ。

  • 冷蔵庫チェック:野菜室の野菜やチルド室の肉類・加工品などの有無を確認
  • 冷凍庫チェック:冷凍野菜や冷凍肉の有無を確認
  • 常温保存の食材チェック:乾物(ひじきや切り干し大根など)、缶詰など常温保存している食材の有無を確認

ストックしている食材は量だけでなく、賞味・消費期限の確認も大切です。優先的に食べた方が良い食材を作り置きおかずに活用して、食材を無駄なく使い切りましょう。

4.作り置きおかずのメニューを決める

次は自宅にあるストック食材で作れるものを中心に、作り置きおかずのメニューを具体的に決めていきましょう。他に必要な食材がある場合は買い出しに行く前にリスト化しておくのがおすすめです。

メニューを考える際は以下のポイントに気を付けましょう。

  • 栄養:同じ食材ばかりを使っていないか
  • 調理工程:焼く、煮る、和えるなど調理方法が分散しているか
  • 味:各おかずで似たような味つけになっていないか
  • 日持ち:日持ちしないおかずばかりになっていないか

使う食材や調理方法が異なるメニューを掛け合わせることで、作り置きおかずの栄養バランスが整いやすくなるだけでなく、複数のおかずを同時進行で調理しやすくなります。また照り焼き味やカレー味など、おかずの味つけに変化を持たせると毎日飽きずに作り置きおかずを楽しめるでしょう。

5.考えたメニューをまとめて作る

最後はいよいよ調理に入ります。限られた時間内で複数品を同時進行で作るには以下のポイントを押さえてください。

【主菜(メイン)の下ごしらえはまとめて行う】

  • 肉類のカット、魚の骨取り、下味をつけるなど、主菜の下ごしらえはまとめて行うと効率的
  • 主菜の下ごしらえはどのメニューも作業方法や使う調理器具が似ているので、一度に行えば時短かつ洗い物の削減につながる

【副菜・主菜はそれぞれ別に調理する】

  • 副菜は主菜よりも比較的手軽に作れるメニューが多いため、初心者は副菜作りから始めると並行調理しやすい
  • 慣れてきたら主菜をオーブン調理している間にフライパンで副菜を作るなど、調理工程を考慮して優先順位をつける

【副菜の調理は茹でる・煮るを優先】

  • 主菜と同様、副菜も調理に時間がかかるものから着手する
  • 「1.食材をまとめて下ごしらえする(洗う、切るなど)」「2.野菜や卵などを茹でる」「3.煮物類を煮込む・煮る」「4.炒め物を調理する」の順番で作るのがおすすめ

【主菜は煮物類から調理する】

  • 主菜は調理に時間がかかるものから着手する
  • 「1.煮物やオーブン調理」「2.揚げ物」「3.炒め物」の順番で作ると効率的

 

作り置きおかずに関するよくあるQ&A

Q&A”

次は作り置きおかずに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。今回は5つの質問に回答するので、ぜひ参考にしてください。

Q.冷凍しても良い?

作り置きおかずは冷凍保存しても問題ありません。ただし冷凍したおかずは時間が経つと霜や独特のにおいがつきやすいので、2週間以内を目処に食べ切りましょう。

冷凍おかずは以下のようなポイントに気を付けると、食材が冷凍庫内の空気に触れにくくなり、味の劣化を防ぎます。

  • ラップやポリ袋を使い、おかずを小分けにする
  • 保存袋内の空気をできるだけ抜いてから冷凍庫に入れる
  • ラップとポリ袋を使っておかずを2重に包む

Q.冷凍する時のおすすめ保存容器は?

作り置きおかずを冷凍する時は耐熱性や密閉性に優れた保存容器を使うのがおすすめです。以下のような機能性を持った保存容器を選べば、冷凍庫への保存時やおかずの解凍時に手間がかからなくなります。

  • 容器をそのまま電子レンジで加熱できる
  • 容器ごとオーブン調理できる
  • 蓋が密閉タイプのバルブ式になっている
  • 容器を重ねて保存できる形状である

Q.何日持つの?

作り置きおかずの日持ちは保存方法によって異なります。

  • 冷蔵の場合:2〜3日
  • 冷凍の場合:4〜12日

※あくまでも目安です

味の劣化や衛生面を考慮すると、作り置きおかずはできるだけ早く食べ切るのが良いです。

Q.日持ちするものや日持ちさせるコツはある?

作り置きおかずを長持ちさせるコツは5つあります。

  • 静菌・殺菌効果が期待できる調味料を使う(しょうゆ、塩、酢など)
  • 半生・半熟は厳禁とし、おかずの中心までしっかり加熱する
  • 蓋付きの清潔な保存容器を使う
  • 汁気を十分に切った後に保存容器に入れる
  • 食材を完全に冷ました後に保存する

これらのポイントを押さえると保存中の菌の繁殖を防ぎやすくなり、作り置きおかずの日持ちを長くさせる効果が期待できます。

Q.冷蔵用のおすすめ保存容器は?

冷蔵保存に便利な保存容器には以下のようなタイプがあります。

【ガラス製容器】

  • 電子レンジやオーブン、食洗機対応のものが多い
  • におい移りしにくい
  • 中に入れた食材をクリアに確認できる

【プラスチック製容器】

  • 安価に購入しやすい
  • 割れる心配がないので、小さな子どもがいる家庭でも使いやすい
  • 電子レンジ対応のものが多い

【ホーロー製容器】

  • 直火対応のものが多く、そのまま調理に使える
  • 汚れやにおいがつきにくい

また保存容器はサイズや形状の異なるものを複数用意しておくと、複数のおかずをスムーズに保存しやすくなります。

 

コツを押さえて、作り置きおかず生活を始めよう!

Q&A”

毎日忙しいママたちも今回ご紹介したポイントを押さえると気軽に作り置きおかずを日常に取り入れやすくなるので、できるところから始めてみてください。

また毎日の食事作りをより効率化させたい方は作り置きおかずと合わせて冷凍食品を活用するのもおすすめです。

例えばBEYOND FREEは素材にこだわった動物性原材料不使用*のパンやスイーツ、麺類、惣菜などの冷凍食品をお届けしています。特にサステナブル素材のおからこんにゃくで作った からあげは弁当のおかずとしても、夜ごはんの一品としても活用できて便利です。

冷凍した状態でご自宅までお届けするので、いつでも簡単に出来たての味を楽しめます。作り置きおかずと冷凍食品をうまく活用し、家族みんなで楽しくおいしい食事の時間をお過ごしください。

 

*動物性不使用に関して
※動物性原材料とは牛肉・豚肉・鶏肉・卵・乳・はちみつなどの畜産物、魚介類を含む原材料を指します。
※原材料を細かくさかのぼった起源原料や製造工程において、一部動物性原材料が含まれる場合があります。
※動物性原材料を含む製品と製造ラインを共用しています

【監修者】
管理栄養士・和食ライフスタイリスト
合田 麻梨恵

管理栄養士”

大学卒業後、コンビニ商品開発を経て独立。2万件以上の予防医学に関する論文読破・発酵生産者100軒以上訪問・100名様以上の栄養指導経験から未病のない身体づくりを推進中。著書「中高年のための食と予防医学」など書籍執筆、監修、講演、コラム執筆、メディア出演など。